こんにちは、ひがし保育園です。人は自分にとって「良いこと」よりも、「損失に注目しやすい」傾向があります。
昔は生き残るために、いかに「損失」や「危険」を回避するかが重要でしたので、そのようなことがDNAに遺伝するのは当然かもしれませんね。
ただし、現代社会においては「損失に注目しやすい」ことが良くない影響を及ぼすこともあります。
たとえば、「ダイエットをした方がスリムになって綺麗になれるかも…」と良いことを期待しつつも、
一方では「好きなものを食べられない」「運動することによる疲労」「すぐに理想に繋がらない時間や我慢」など、
自分にとって「損失」だと感じられることを遠ざけようとしてしまいます。
夏休みの宿題を「先延ばし」にしてしまうのも、「遊ぶ時間」「労力」「わからないことへの不安」などの「損失」を大きく感じてしまうからなのです。
これくらいの反応は誰にでもあることですが、過剰に反応してしまうと人間関係にいろいろ弊害があるかもしれません。
「たぶん、あの人は私のことを○○だと思ってる…」などと「損失」を避けるために相手の気持ちを想像したり、
自分なりにシュミレーションをして、頭の中で対策を何パターンも練っているのですが、「本当の気持ち」って意外とわからないものなんですよね~。
嫌われていると思い込んでいても、実は相手は「何とかしてあげたい、助けになりたい」そんな思いやりをもっていることもありますし、
相手が何も意識していないこともあります。
子どもでも「ママ怒ってるかも?!」「よし、ご機嫌とってみるか」なんて勝手に「損失」を予想して行動することもあります。
「なんか損失かも…」と感じた時ほど、「それって本当?」「自分の想像?」などと疑ってみるのもバランスをとる意味では有効かもしれません。