この日は、5歳児クラスによるコンサートがありました。子ども達の中には、アイドルに憧れている子もおり、部屋で「アイドルごっこ」をして楽しんだりしていました。発表会という1年間の中で最後の大きな行事も終わり、保育園生活も残り1か月と少しとなった子ども達。素敵な思い出になるようにと、5歳児クラスの先生たちがコンサート開催の提案をしてみました。子ども達は大喜びで、「この歌を歌いたい!」「ダンスをみんなで踊りたい!」といろいろなアイデアが次から次へと飛び出してきました。マジックショーをしたいというアイデアも出てきて、最終的に手作り紙芝居の朗読劇、マジックショー、アイドルコンサートの演目に決まりました。他のクラスに招待チケットを作ったり、会場までの案内を作ったりと、コンサートを開催するには、裏方の仕事もたくさんあると気づいた子ども達。コンサート当日は会場までの案内誘導係もやってくれました。
子どもによる演目紹介アナウンスで始まったコンサート。静かに語りかける朗読劇は、会場の子ども達も静かに聞いており、自分で考えたお話の世界に皆、吸い込まれているようでした。
マジックショーでは、スプーン曲げや消えたり現れたりするボールマジックを披露。会場から驚きの声があがっていました。
アイドルコンサートでは、会場の先生たちもペンライトを持って応援です。声援も飛び交い、大盛り上がりのコンサートとなりました。
コンサート終了後は、子ども達発案のサイン会もあり、ファンになった先生たちに1文字1文字心を込めてサインを書く姿が見られました。
子ども達の「やりたい!」「やってみたい!」という声を先生たちがしっかりと受け止め、子ども達がやる気になり、自分たちで取り組んでいったことで、大成功に終わったコンサート。今の教育・保育に必要なことは、教えこみではなく、子ども達が主体的に、自分で「感じて」「考えて」「気付いて」「工夫して」「粘り強く取り組む」ことです。今回のコンサートには、そんな今の教育・保育に必要なことがたくさん詰まっていて、子ども達の表情もとてもイキイキとしていました。
後日、経験画を子ども達が描いていましたが、楽しかった思いが、どの子も絵に表れており、舞台から見えたペンライトの光景を上手に表現する子もいました。
ひがし保育園は、これからも子ども達が意欲をもって主体的に取り組んでいけるよう、子ども達の思いを大切にしながら、残りの日々を過ごしていきたいと思います。