こんにちは、ひがし保育園です。他者の感情を自分のことのように感じる力を「共感性」といい、生後6か月ごろから、他者との関わりを通して少しずつ育まれていきます。

この「共感性」が高い子どもの場合、心のアンテナが敏感に反応してしまうため、相手が悲しんでいることや怒っていることに気づきやすくなります。

しかし、幼い子どもは “なぜ悲しんでいるのか?なぜ怒っているのか?”理解できず、心の反応を感じながら自分も泣いてしまう姿が見られます。

逆に、“なぜ悲しんでいるのか? なぜ怒っているのか?” その理由を理解できる能力を「メンタライジング」といいます。

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、「共感性」と異なるポイントを簡単に説明しますと、「なんでか理由はわかるけど、感情はもらわない」このような表現になります。

共感性」の高さは、一般的に良いことだと思われているかもしれませんが、ある研究によると「内集団」以外の集団には排他的になるというデメリットもあるようです。

メンタライジング」が高いと、感情が見えにくく誤解されやすいことがありますが、一方では他者と自分との「ちがい」をはっきり理解できるので、健全な関係を築きやすくなります

ちなみに、どちらも人に備わっている能力ですが、同じ感情を共有できる「共感性」は女性の方が比較的高く、心を理解することができる「メンタライジング」は男性の方が高い傾向にあると言われています。(あくまでも傾向です)

子どもの遊び方のちがい、意見のちがいが生じるのも、このような「共感性」と「メンタライジング」が関係しているのかもしれませんね~