こんにちは、ひがし保育園です。好ましくない行動をやめさせたい場合に「怒る」ことは、ダメだということを強く訴える方法の一つかもしれません。しかし、怒られるから「やめる」ことは、子どもが考え、理解する貴重な経験を奪ってしまいます。
「そんなこと言っても今すぐやめさせたいんです!」…そのような気持ちは分かります。確かに、すぐそこに命の危険がある場合は「これはね、もしも○○になったら…だからダメなんだよ~」なんて言っている場合ではないかもしれません。
しかし、子どもが「怒られる」=「行動をやめるスイッチ」として認識してしまうと、逆に「怒られない」場合は、「~してもいい」と勘違いしてしまう可能性もあります。
また、大人が「怒る」=「やめさせる方法」だと思い込んでいると、それが子どもに通用しなくなると、より強い刺激で制止しなければならない…このような負の連鎖に陥ってしまうのです。
では、どうすれば好ましくない行動をやめさることができるのか? そのポイントは…
“自分(あなた)ならどのように教えてもらいたいか?” これをお考えいただくことです。
みなさんは、怒られたり怒鳴られたりすると、どのような気持ちになりますか?
人格を否定されたような気持ちになり、委縮したり、顔色をうかがうようになったり、逆に反抗的な気持ちになるかもしれません。
なぜそのような行動に至ったのか理解され、思いを大切にされると「信頼できるこの人のいうことは聞きたい」「悲しい思いをさせたくない」…そう思えませんか?
大きくなったら勝手に自分で学んでいくようになりますので、親として子どもに何かして教えてあげられることは、ほんの短い期間かもしれません。
ですので、親として伝えたいことは「怒る」という簡単な方法ではなく、「愛」や「思いやり」を選んでいただきたい…そう願っています。