こんにちは、ひがし保育園です。ADHD(注意欠如・多動症)は、注意が逸れやすくて、衝動的に動いてしまうなどの特徴が見られる症状をいいます。

好きなことへの集中力は非常に高い反面、苦手なことには興味を示さないことや、思い立つとすぐに行動を起こしてしまうADHDは、

その特徴からネガティブな印象をもたれたり、社会的な「生きにくさ」を感じやすい特徴として認識されています。

しかし近年、ペンシルベニア大学の研究によると、ADHDは進化の過程で利点があることを示唆しています。

ADHDが発達障害として不利益になるのなら、なぜ自然淘汰されずに遺伝として受け継がれたり、多くの人に傾向があてはまるのか…?

実は、飽きやすくて行動が早いADHDの特徴は、「狩り」や「食料採集」において高いパフォーマンスを発揮することがわかりました。

規律やルールがガチガチな組織では、その特徴は不利益かもしれませんが、

個人の裁量が影響する行動では、かなり優位に働くかもしれない…このように研究チームはポジティブな面を示しています。

実際、ビジネスで大成功をしている人や、研究者などは、ADHDの特徴にたくさん当てはまると言われます。

個人的には、どんな短所も環境や場合によっては長所になりますし、自分の特性をどのように活かすか?

子どもの特性をどのように守り、育むか?…これが私たちの課題だと思います。