この日は、地震と津波を想定した避難訓練がありました。室内で遊んでいると、地震を伝える非常放送が流れました。先生達は室内の安全な場所に集まるよう子ども達に落ち着いて声を掛けます。子ども達も遊びを止めて、先生達の指示に従います。

子ども達を覆っておるのは、カーペットです。普段はままごと遊びやお昼寝の時に使っているカーペットですが、地震の時には、落下物から子ども達の頭部を守る防災用品に早変わり。だから、いつでもすぐに手に取れるような場所に置いてあります。子ども達はカーペットの中でも自然と頭部を守る姿勢「ダンゴムシのポーズ」をとっています。すごい!毎月の訓練の賜物です。

地震の後に津波速報が発令したという想定で、次に全員ホールに避難します。ひがし保育園のように海抜の関係で立地的に津波は来ないとされている地域もありますが、子ども達には、「津波が来たら、高い場所に避難する」という認識を持ってもらうために、ひがし保育園では津波の避難訓練も取り入れています。

幼児クラスは自分で防災頭巾を被って落ち着いて避難していました。乳児クラスも避難先であるホールで乳児用の防災頭巾を被って静かに待機していました。避難訓練の時には防災頭巾を被るなどし、日頃から防災頭巾に慣れていくのも訓練のねらいの1つです。

司会の先生が、ひがし保育園に備蓄している非常食の紹介をしていました。水を入れるだけでできるひじきご飯や、水分とカロリーを同時に補給できるゼリー飲料の他、赤ちゃん用に、常温ですぐに飲めるミルク缶もあります。子ども達は大好きなブドウ味のゼリー飲料をみて、「あっ 食べたことある!」など興味津々でした。

時代がどんどん変化しており、非常食もさらに美味しく、便利なものも増えてきています。ひがし保育園では、実際に非常食を食べるなどして定期的に見直し、「ローリングストック」していけるよう計画的に購入していっています。今後も子ども達と一緒に非常食を食べる機会を設けるなどして、非常食に慣れたりしながら、同時に防災意識も高めていけるようにしていきたいと思います。