青い空が広がり、公園の木々は、太陽の日差しを浴びて、生命力が溢れんばかりに緑が生い茂り、2歳児クラスが育てていた向日葵も、きれいに花が咲き、太陽の方に向いて可愛く揺れています。蝉の泣き声も聞こえてきて、夏真っ盛りとなっています。

 

子ども達が育てていた夏野菜も、夏の日差しと子ども達からの愛情をたっぷり浴びて、美味しそうに、たくさん実りました。

ピーマンを育てていた3歳児クラスでは、ピーマンを、ツナと一緒に炒めて、給食の時間に食べました。必要な材料や作り方などを、ペープサートを用いて、わかりやすく子ども達に伝えていました。

お話の中で、ピーマンが苦手で食べてくれないと、悲しい気持ちになって、泣いていたピーマンちゃんですが、心の優しい3歳児クラスの子ども達は、「じゃあ、みんなで食べてあげる!」と大張り切りです。ピーマンを炒めていると、部屋中に香ばしいピーマンのにおいが漂ってきて、子ども達は興味津々です。

 

「いただきます!」の後は、お腹も減っていたのか、早速、ピーマンを口にする子どももおり、口に入れた瞬間、「おいしい!」と笑みがこぼれていました。その声を聞いて、他の子も次々に食べ始め、野菜が苦手な子も、周りが美味しそうに食べるのを見て、1口パクリ。先生から「すごいね!」と誉められ、その子もニッコリ笑顔になりました。

みんなが美味しそうにピーマンを食べる姿を見て、ピーマンちゃんも、いつの間にかニッコリ笑顔に変わっていました。

別の日、5歳児クラスでは、真っ赤に熟れたトマトがたくさん収穫できたので、給食の時間に食べました。この日の給食はカレーライスだったのですが、カレーライスとは別に食べる子もおれば、

カレーライスと一緒に食べる子もおり、「トマトカレーや!」と嬉しそうに話す子もいました。トマトはとてもみずみずしく、酸味も感じられ、まさにさわやかな夏の味でした。

スーパーで並んでいる均等のとれた野菜ではなく、野菜1つ1つ大きさや色の違いがあったり、収穫した時期が違うと、味や食感も違ってくると気づいた子ども達。自分達で育てた野菜だからこその気づきであり、食材に興味がわき、「よし、食べてみよう!」と思わせてくれるのも食育活動の醍醐味です。

太陽の光を浴びて、ぐんぐん生長していく緑のように、この夏、子ども達は様々な活動を通じて、たくさんの事を学び、吸収し大きく成長していけるよう、ドキドキわくわくするような保育に取り組んでいきたいと思います。