この日、5歳児クラスの子ども達が、ずっと楽しみにしてきた「わくわく保育」がありました。今年のわくわく保育は『力を合わせて楽しもう!キラキラ・ドキドキ・わくわく保育』をテーマに、魔法の力を使って、コンサートやクッキングなど様々なことに挑戦しました。

実はわくわく保育の日までに、この5歳児クラスのまわりで、不思議な事がたくさん起こっていました。魔法使いのホウキが落ちていたり、魔法使いから手紙が届いたり…。子ども達は、すっかり魔法の魅力にとりつかれ、自分たちも魔法を使いたい!という想いから、「魔法のスティッキ」や「魔法の帽子」を作ったりしていました。

 

 

わくわく保育では、みんなでカレーを作ることになったのですが、その材料を魔法の力で出そうとしても、みんなの魔法の力がなかなか揃わなかったのか、魔法でタマネギを出したつもりが、なぜかオニオンスープが出てきたりと、失敗することもありました。しかし、当日は、魔法の力でカレーの材料が揃い、見事、特別に美味しいカレーを作ることが出来ました。

他のクラスの子ども達や先生の前で披露するコンサートも、直前になり不安な気持ちになる子もいましたが、魔法の力で勇気が湧いてきたのか、コンサートも大盛り上がりで大成功でした。

日も暮れ、少し暗くなってきたホールを探検していると… 紫色のマントを着た魔法使いが現れ、子ども達の胸はドキドキと高鳴ります。魔法使いが優しく語りかけると、安心したのか、子ども達の顔に笑みがこぼれました。魔法使いは子ども達に手紙とステキなプレゼントを残して消えていきました。

その手紙には、今まで魔法の力で乗り越えてきたと思っていたわくわく保育でしたが、実は、とっくに魔法の力は空っぽになっており、コンサートで勇気が湧いてきたのも、美味しいカレーが出来たのも、魔法の力ではなく、みんなが協力しあって生まれた力のおかげだったことが書かれていました。

この夏、子ども達は、わくわく保育で、力を合わせると勇気が湧いてきて、大きな力になることを学びました。秋には運動会、冬には生活発表会があり、保育園生活で取り組む大きな行事も最後となってきました。わくわく保育の経験を活かして、子ども達は、これからの行事も力を合わせて乗り越えていくことでしょう。私達は、そんなステキな子ども達を最大限支えていきたいと思います。